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【論文名】
進行性肝細胞癌におけるソラフェニブ投与

【抄録】
目的: 腫瘍細胞増殖及び血管新生の経口マルチキナーゼ阻害薬ソラフェニブの、進行性肝細胞癌患者における有効性及び安全性を評価する目的で、第Ⅲ相無作為化二重盲検プラセボ対照試験を実施した。
方法: 全身化学療法による治療歴がなく、外科的切除不能又は局所療法が適用されない肝細胞癌患者602例をソラフェニブ群もしくはプラセボ群に無作為に割り付けた。299例がソラフェニブ(400mg BID)による継続治療を受け、303例がプラセボの投与を受けた。主要評価項目は全生存期間、臨床症状悪化までの期間、副次評価項目は、病勢進行までの期間、病勢コントロール率など。
結果: 2006年10月のカットオフ時点では、321例の死亡が発生した(ソラフェニブ群143例 vs プラセボ群178例)。全生存期間(中央値)はソラフェニブ群でプラセボ群に比較し有意に延長した(10.7ヵ月 vs 7.9ヵ月, ハザード比(HR): 0.69 [95%CI, 0.55-0.87; p<0.001])。臨床症状悪化までの期間(中央値)は、ソラフェニブ群4.1ヵ月、プラセボ群4.9ヵ月で、2群間で統計的有意差は認められなかった(p=0.77)。病勢進行までの期間(割り付け日から最初に画像上のPDが記録された日までの期間)は、ソラフェニブ群でプラセボ群に比較し有意に延長した(5.5ヵ月 vs 2.8ヵ月, HR: 0.58 [95%CI, 0.45-0.74; p<0.001])。
RECISTに基づく病勢コントロール率は、ソラフェニブ群43%、プラセボ群32%と、ソラフェニブ群で有意に高い結果であった(p=0.002)。
ソラフェニブ群の主な副作用は下痢(39%)、疲労(22%)、手足症候群(21%)、発疹/落屑(16%)、食欲不振(14%)、悪心(14%)等であった。
結論: ソラフェニブは進行性肝細胞癌患者の生存期間をプラセボと比較し有意に延長した。
解説:有効性の評価時期
試験デザインにおいて、全生存期間に関して2回の中間解析が予定されていたが、2回目の中間解析の結果、主要評価項目である全生存期間においてソラフェニブの有効性が確認されたため、本解析を最終のものとして試験は早期終了となった。

【出典】
Llovet JM, et al. Sorafenib in advanced hepatocellular carcinoma. N Engl J Med 2008; 359(4): 378-90.

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