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おこりやすい副作用

ネクサバール錠服用時には、以下のような副作用があらわれることが報告されていますが、これらの症状の多くはネクサバール錠の服用を減量または休止したり、お薬で治療することでネクサバール錠による治療を継続することができますので、医師、看護師、薬剤師にご相談下さい。

 

■ 皮膚症状

手足症候群(発現頻度:55.2%)

発現のピークは1~2週間です。服用開始から2ヵ月程度は特に注意が必要ですが、それ以降も皮膚の変化には注意してください。
手のひらや足の裏にチクチク感、ヒリヒリ感といった皮膚の違和感、ほてり感、赤く腫れる、角質が厚くなるなどの症状(手足症候群)があらわれることがあります。手足症候群の多くは、普段から圧力や摩擦のかかるところ、角質が厚くなっているところにあらわれます。手足症候群を放置すると痛み、水ぶくれなどができ、手を使った日常的な活動や歩行が困難になることがあります。

初期症状 軽度 中等度 重度

他覚的な皮膚の変化を伴わない、自覚的な皮膚の違和感(チクチク感等)

疼痛を伴わないわずかな皮膚の変化または皮膚炎(例:紅斑、浮腫、角質増殖症)

疼痛を伴う皮膚の変化(例:角層剥離、水疱、出血、浮腫、角質増殖症);身の回り以外の日常生活動作※1の制限

疼痛を伴う高度の皮膚の変化(例:角層剥離、水疱、出血、浮腫、角質増殖症);身の回りの日常生活動作※2の制限

  軽度:写真1 中等度:写真1 重度:写真1
  軽度:写真2 中等度:写真2 重度:写真2

*1

身の回り以外の日常生活動作:
食事の準備、日用品や衣服の買い物、電話の使用、金銭の管理等

*2


身の回りの日常生活動作:
入浴、着衣・脱衣、食事の摂取、トイレの使用、薬の内服等。
自立した生活を行う上で必要な最低限の身の回りの動作

対処方法及び予防方法

手足症候群を予防するためには、普段から手足への過剰な刺激を避け、保湿剤を用いて皮膚を保護し、乾燥や角化・角質肥厚を防ぐことが重要です。
症状があらわれた場合でも、軽いうちであれば、保湿剤を用いたスキンケアを継続したり、適切な処置を行うことで治療を継続することが可能です。重症化を防ぐためには、発現した症状を見逃さず、早期に適切な治療を行うことが重要です。この様な症状があらわれた場合、がまんしたり、ご自身の判断で服用を止めたりせず、すみやかに医師・看護師・薬剤師に連絡して指示に従ってください。

手足症候群予防のためのセルフケア

  • [足の保護]
  • 足にあった履きやすい靴、柔らかい中敷を使用しましょう。
  • 足にあわない小さめの靴、革靴、ハイヒール、健康サンダルは避けましょう。
  • 木綿の厚めの靴下を着用しましょう。
  • 屋内ではスリッパを使用しましょう。
  • 長時間の歩行や立ち仕事、ジョギング等は控えましょう。
  • [手の保護]
  • 木綿の手袋を着用しましょう。
  • 圧のかかる手作業は控えましょう。
  • 長時間の筆記、雑巾絞り、固いふたの開け閉め、包丁仕事、土仕事等。
  • 水仕事は出来るだけ避けましょう。
  • 水仕事を行う際には、保湿剤を塗布後、木綿の手袋の上にゴム手袋をして行いましょう。
  • 重い荷物を持つことは控えましょう。
  • [その他の注意]
  • 熱いお風呂には入らない(40℃までを目安とする)。
  • 長時間の入浴は避けましょう(入浴時間を10分程度にする)。
  • [保湿]
  • 手を洗った後や入浴後は、皮膚が乾燥しないように速やかに保湿剤を塗布する習慣をつけましょう。
  • 就寝時には保湿剤を塗布後、木綿の手袋・靴下を着用しましょう。

ネクサバール錠服用ダイアリーの巻末にあるチェックリストを利用して、すみやかに症状や経過を医師へ提示し、適切な処置方法やスキンケアについてのアドバイスを受けてください。

発疹(発現頻度:40.7%)

服用を開始して比較的早い時期に、顔、頭皮にピリピリ感、熱感、かゆみを伴う発疹や体に赤い発疹があらわれることがあります。

発疹:写真1 発疹:写真2 発疹:写真3

対処方法及び予防方法

通常は発症しても軽度であり、多くの場合、無処置・塗り薬・内服薬により早期に回復し、ネクサバール錠による治療を継続することができます。
直射日光や熱いお風呂に入ることを避け、皮膚の保湿クリーム・ローションなどによるスキンケアを行い、入浴やシャワーにより皮膚を清潔にしてください。
まれに、全身が赤くなって皮膚がはがれる症状(剥脱性皮膚炎(発現頻度:10%未満)があらわれることがあります。この様な症状があらわれた場合には、医師・看護師・薬剤師に連絡して指示に従ってください。

発疹を防ぐための対処法

  • 直射日光を避けましょう。
  • 日焼け止めを塗布したり、帽子をかぶったりして日焼けを避けましょう。
  • 皮膚の乾燥を避けるために、保湿クリーム・ローションを頻回に塗布しましょう。
  • 就寝前には保湿剤を塗布し、手袋を着用しましょう。
  • 入浴やシャワーを毎日行い、皮膚を清潔にしましょう。
  • 刺激や洗浄力の強い石鹸の使用、熱いシャワーは避けましょう。
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まれに、眼の充血、口内、くちびる、外陰部などの粘膜のただれと発熱を伴う全身の発疹やみずぶくれを生じる重症の薬疹[多形紅斑重症型(発現頻度:1%未満)、スティーブンス・ジョンソン症候群(発現頻度:不明)]があらわれることがあります。この様な重症の薬疹があらわれた場合、直ちに服用を中止し、ネクサバール錠服用ダイアリー裏面に記載のある医療機関へ緊急連絡し、指示に従ってください。

脱毛(発現頻度:36.6%)

毛髪が薄くなることがあります。

対処方法及び予防方法

従来の抗がん剤に比べて、ほとんどの毛髪が抜け落ちるほどの脱毛の発現頻度は高くありません。また、服用を継続中に自然に回復する場合もあります。現在のところ、特別な対処や有効な予防方法はありません。

高血圧(発現頻度:27.6%)

服用を開始してから6週頃までに血圧が上昇することがあります。

対処方法及び予防方法

イラスト高血圧を放置すると脳卒中・心臓病・腎臓病を発症するリスクが高まりますので、ネクサバール錠服用中は、ご家庭において、もしくは受診時に定期的に血圧を測定する習慣をつけてください。
ネクサバール錠服用ダイアリーに血圧を記録し、毎回の受診時に医師に提示し、血圧を下げる治療の必要性について医師と相談してください。
最高血圧が140mmHg以上(家庭での測定:135mmHg以上)または最低血圧が90mmHg以上(家庭での測定:85mmHg以上)を示した場合(高血圧)、医師・
看護師・薬剤師に連絡して指示に従ってください。
血圧が上昇しても、血圧を下げるお薬を服用することで血圧が安定すれば、ネクサバール錠による治療を継続することができます。また、既に高血圧の治療を行っている患者さんは、医師・看護師・薬剤師にお知らせください。


家庭で測定する場合の注意点

  • できる限り同じ時間帯、同じ腕で測定しましょう。
  • 腕や手首などの測定する部位を、 心臓と同じ高さの位置に調節して測定しましょう。
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  • 血圧を測定した場合は、ネクサバール錠服用ダイアリーに記載しておき、受診時に持参してください。
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血圧が急激に上昇(最低血圧が120〜130mmHg以上)して頭痛、めまい、吐き気、意識がもうろうとした場合[高血圧クリーゼ(発現頻度:1%未満)]、直ちに服用を中止し、ネクサバール錠服用ダイアリー裏面に記載のある医療機関へ緊急連絡し、指示に従ってください。

■ 消化器症状

下痢

ネクサバール錠の服用により、下痢などの消化器症状があらわれることがあります。

対処方法及び予防方法

多くの場合は、生活や食事に注意し、下痢止めのお薬を服用することで対処できます。重症化を防ぐために、下痢があらわれた場合は、医師・看護師・薬剤師に連絡して指示に従ってください。

生活上の注意点

  • ストレスにより消化管の運動が亢進することがあります。不安や緊張を取り除き、リラックス した状態を保つことを心がけましょう。
  • 温水洗浄便座などを利用して、肛門部を清潔に保ち、柔らかい紙で拭いて、感染を予防しま しょう。
  • 腹部を温めましょう。

食事についての注意点

  • アルコールやカフェインの入った飲料は避け、室温の水分(スポーツ飲料や水) を十分にとりましょう。
  • 下痢が続くとカリウムが不足しますので、カリウムを多く含む食品をとりましょう。
  • 例)バナナ、おかゆ、うどん、ジャガイモ、アスパラガス、白身魚、皮を除いた鶏肉、ササミ
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  • 以下のような食品は避けましょう。
  • 例)脂肪分の多いもの、揚げ物、香辛料を多く使った刺激のあるもの、繊維の多い食品(キャベツ、豆類など)

脱水を避けるために、室温の水分(スポーツ飲料や水)を十分に とりましょう(1日にコップ8〜10杯程度)。

食欲不振(発現頻度:14.5%)

食欲不振があらわれることがあります。

対処方法及び予防方法

脂肪の多い食事を避ける必要がありますが、食べたいものを食べたいときにとってください。食べられないときでも、水分補給を心がけてください。
必要に応じて、吐き気止めや栄養剤を服用いただくこともあります。

■ 呼吸器症状

嗄声(発現頻度:11.0%)

しゃがれ声(嗄声)になることがあります。
ささやき声になるほどの重症な嗄声の報告はありません。

対処方法及び予防方法

特別な対処方法や予防方法はなく、処置なしに半数の患者さんが回復します。

声を使う職業の患者さんは、
治療法について医師とよく相談してください。

急性肺障害・間質性肺炎(発現頻度:不明)

まれに、発熱・頭痛・から咳・息苦しいなどの症状を伴う急性肺障害・間質性肺炎があらわれることがあります。

対処方法及び予防方法

ご自宅での対処方法及び予防方法はありません。から咳や息苦しいなどの症状がつづく場合には、医師・看護師・薬剤師にご相談ください。

これらの症状があらわれた場合、直ちに服用を中止し、本冊子もしくはネクサバール錠服用ダイアリー裏面に記載のある医療機関へ緊急連絡し、指示に従ってください。

■ 疲労感(発現頻度:15.9%)

疲労感があらわれることがあります。

対処方法及び予防方法

疲労感は、精神的なストレスなど様々な要因によって引き起こされます。
1日の中で体調のよい時間に行動したり、短い休憩を頻繁に取るようにしてみましょう。また、読書や音楽を楽しんだり、友人と会ったり、自分の楽しめる生活を心がけてください。

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